2022/05/03

「株式トレーディング練習帳」と「タラレバ玉帳」を使った「つもり売買」練習法の紹介。

株式トレーディングで、一般の個人投資家が勝てるようになるためには、
勝てるためのノウハウに加えて「技能」つまり 「実施できること」 が必須であり、
それには実技を伴うトレーニングが欠かせない。

これは、職業を持っている人ならば、自分の仕事に当てはめてみればすぐ分かる。
経験者ならばともかく、何も分からない新人さんや異動してきたばかりの人が
その仕事をできるようになるには、決められた手順に従って一緒にやってみて、
経験値を積んでいくことが欠かせない。
そして毎日、ルーチンワークのようにやって覚えていくと思う。

株式トレーディングも同じように 練習が必要である、ということを学んだのは
相場師朗先生の書籍がきっかけであり、そこがターニングポイントになった。

しかしながら私は株職人を目指しているわけではなく、
もともと「システムトレード」志向なので、
両者の要素を統合した「システム的 かつ 職人的」な方法を目指す。

今はまず

株式トレーディング練習を、臨場感をもって、ルーチンワークのように効率的に行う

ということを目指している。

今回は、その練習方法の例を挙げてみようと思う。
日付はとりあえず、2021年1月4日 を選んでみる。

相場の状況はぜんぜん似てないけど、あくまでもサンプルとして、である。

株式トレーディング練習帳

そしてこの中から、「4. N大狙い」としてリストアップされている
「1333 マルハニチロ」を選んで観察してみることにする。

銘柄名の部分のリンクを開くと、チャート付き詳細画面が開かれる。


この日から観察開始なので、右カーソルキーで、1日ずつめくってみる。
本番トレードでは、本当に1日の時間を要するので、
できるだけ本番の状況を思い起こしながら1日ずつじっくりと見て考える。

そして、4日目の 2021/1/8 の夜、このチャート形状を見て、買ってみようかと考える。
ちなみに私のツールは、夜のかなり遅い時間にならないと更新されないので、
証券会社や Yahooファイナンス、チャートギャラリー等をチャートを見ればよい。


この日( 2021/1/8 )の夜にチャートを見て、「買う」という判断をした場合、
夜の間に、証券会社のツールで、「成行注文の買い注文」 を出すことになるので、
実際の買い値は、翌日の「始値」 になる。
私の場合は、当日中にはチャートを見ないので、本番でも そうすることになる。

さて、ここからが、ちょっと手間のかかるけどトレーニング的な作業である。
画面右の 玉帳列の [白] というリンクをクリックすると、
次のような白紙の玉帳が表示されるので、これを印刷し、日々、手書き していく。
いまどき手書きなんか嫌だ!という人や、字が書けない人は、
EXCEL等で同じものを作って入力してもよい。

今日の日の行には、建値として、翌日の「始値」が既に記載されている。
当日中に注文する方針の人は、右上の「当日約定」をクリックして切り替える。

では、1日めくってみると、土日祝をはさんで3日後の 2021/1/12 になる。



玉帳には、次のように記録する。
株数、始値、終値、そして増減 である。
約定した初日は、陽線なので、少しだけ含み益が出ていることになる。
100株単位だと、 2,200円の含み益、
1000株単位だと、22,000円の含み益、
10000株単位だと、220,000円の含み益
ということになるので、将来、常勝できるようになったら株数を増やせばよい。


では1日めくってみる、2022/1/13。

最初にするべきことは、玉帳への記入。
2日目移行は、記入するのは 「終値」だけでもいいけど、
含み損益も毎日知らなければいけないので、「増減」も記入しておきたい。

では1日めくって、2022/1/14。



玉帳へ記入する。 「終値」と「増減」のみでいい。

では1日めくって、2022/1/15。


玉帳へ記入していく。だんだん慣れてくる。
勝っていると楽しいけど、負けると苦しむ? というのはシロウト的。
先手を読んで、淡々とルーチンワーク的に対処できれば、一歩上達。

では1日めくると、土日を挟んで、2022/1/18。
予想どおり、ここで一旦「陰線」が出た。


でも、とにかくまずは冷静に、玉帳への記入が先。
この時、本番ならば、どのように対処するか?
幸い、まだ損失は出ていないようだけど、
本番では 「怖くて」「悔しくて」 ここで終わりにしちゃうかもしれない。
そうすると、どうなるか? を知りたければ、
未来表示を ON にして、答えを見てみるとよい。

その答えは、以下のとおり。
タイトルが 「タラレバ玉帳」 になっているのに、お気づきだろうか?


そもそも今回は、相場師朗先生の技 「N大」 を狙っていて、
大相場になることを期待していたのであれば、その通りになっている。
 
最初から答えを見るのは検証用にはいいけれども、
白紙の玉帳に、1日ずつ ワクワクドキドキしながら記入していく体験 は、
「つもり売買」といえども、有益な経験値を得られると思う。


ところで、練習は、これだけでは終わらない。
もうひとつ、必ず併用して行うべきことがある。それは、

最新日、つまり今日の、白紙の玉帳を印刷すること、

である。
銘柄は何でも構わないけど、できれば、


そして、できれば初心者は、トレダビ等のサービスで、
実際にデモトレードをやってみるとよいかもしれない。

ここでやった、玉帳を使った練習は、そのまま本番トレードに適用することができる。
練習での成果、つまりルーチンワーク化した技能を、そのまま本番で試すことができる。

練習のための練習 ではなく、本番のための練習 をやっているのだと 想えば、
毎日ワクワクしながら、楽しんで練習を行うことができると思う。

本番を始めると、 練習とは違う 本番ならでは の難題があるけれども、
それへの対処を考えるのは、基礎が確立した後の、その次の段階でいいと思う。

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