2020/05/31

自作システム「銘柄選定用の 移動平均線サマリー」の仕組み

最近、相場師朗先生が勉強会やラジオで
SHIRO指標は、東京証券取引所からデータを買っていて・・・」
という説明をされて以来、どうやら私は、

 ・違法にかき集めたデータで、いろいろと作っている奴
 ・SHIRO指標からデータを盗んで、いろいろと作っている奴

という噂があるらしい。もちろん事実無根である。

有料「株塾」では、過去に、「株塾」内容をそっくりそのままパクッて
自分の名で有料セミナーを行ったり、教材販売をしたという
犯罪者がいたらしいけど、私は そんな人物を知らないし、無関係である。

べつに私は、白い目で見られたり、ケシからん奴 と思われたり、
要注意人物 として警戒されることは、全く気にしない。

でも、事実無根で、盗っ人呼ばわりされてしまうのは、都合が悪い。
そんなことで、有料「株塾」をクビにされてしまったら不本意なので、
私のシステムの仕組みを、一旦、ディスクローズしておこうと思う。


まず、私の自作システム「銘柄選定用の 移動平均線サマリー」は、
あくまでも個人利用目的の、私用ツールであり、商用化する予定はない。


使用しているデータについては、
SHIRO指標から盗んできたものでも、東京証券取引所から買ったものでもなく、
パンローリング社の Pan Active Market Database を使って呼び出した四本値をもとに、
移動平均値などをすべて自前で計算し、判定に使用している。

パンローリング社の Pan Active Market Database (チャートギャラリーの元データ)は、
東京証券取引所からデータを取得しているのではなく、あくまでも「手入力」にて
自前でデータの構築を行っているということなので、問題はないはず、である。

パンローリング社の チャートギャラリーは、本当に「手入力」なのかもしれない。
時々、データが誤っていて後で訂正されたりすることもあるし、
日経先物のデータについては、何カ所か抜けがあったり、
ラージとミニが混在していたりするので、正確性は100%とはいえないけど、
そういう点を免責として諦める条件で、無償利用させていただいている。

パンローリング社では、株式分割・併合等があった場合に、
きちんとメンテナンスして、その銘柄の過去データを洗い替えしてくれるが、
一方、東京証券取引所からデータを取得している場合は、
取得済みの過去データを自分でメンテナンスして洗い替えする必要があるので、
どちらにしろ結局、二次加工が必要になる。

パンローリング社の Pan Active Market Database は、
チャートギャラリー等のアプリケーションを正規購入した人が
個人利用目的での利用ならば、有償・無償を問わずに配布してもよいことになっている。

有料「株塾」の会員は、ほぼ全員、チャートギャラリーの利用者なのだから、
その利用者であることを条件に、私のシステムの検証目的で使用する限りにおいては、
パンローリング社にも迷惑をかけることはないだろうと判断している。


さて、ここから先は、システムの仕組みについて説明しておこうと思う。
私は、SHIRO指標から データを取得する方法は、全く知らないし、
知ったとしても、効率が悪いので、絶対にやらない。

最新の株価データは、パンローリング社の Pan Active Market Database から、
日足の四本値を取得する。これだけあれば、他には何も要らない。


この、日足の四本値から、週足と月足の四本値をそれぞれ生成し、
さらに、それぞれの終値だけを使って、
移動平均の値 と 移動平均の増減値 のデータを生成する。



さらにもう一つ、将来10日分の損益結果のデータ推移 も生成する。

ここまでのデータはすべて、最初の四本値から生成できるので、
わざわざ他のシステムから盗んでくる必要性なんて、あるわけがない。

そして、このように生成したデータを有機的に組み合わせて、
銘柄ごとの集約データが出来上がる。
これを銘柄の数だけ繰り返すと、次のような基本データが出来上がる。


これをEXCELで開くと、次のようなデータになる。


このワークシートデータを、綺麗に成形してWEBで表示したのが、
私の「銘柄選定用の 移動平均線サマリー」である。


このように、たかだか個人の手作りレベルのシステムなので、
実は、たいしたシステムではなく、商用化するほどのレベルではない。
EXCELマクロでも、素材となるデータがあれば、同じものは作れるはずだと思う。


あと一つ、ヒントとして、PPP や 逆PPP の判定部分だけれども、
これは、素材となる 移動平均線値 と 増減値 を横方向に並び替えて、
あらかじめ設定した判定パターンのテーブルに照合するだけである。


また、チャート表示の機能については、Google chart tools という
無償のツールを使って、簡単に実現できている。

高額な開発費をかけて、大手のシステムベンダーに外注して開発する場合は、
わざわざ手間のかかる、高度なデータベースシステムを組んだりするので、
単純なことを行うのにも、大げさに作り込まなければならなくなるのが宿命だ。

でも、個人レベルで わがままな機能を制限なく盛り込むためには、
シンプルな手作りシステムに勝るものはないので、それを使っているだけのことである。

私のツール「銘柄選定用の 移動平均線サマリー」の主な目的は、
銘柄選択の練習 と 検証 であり、過去の場面再現に こだわっている。

過去に遡って、その日時点で見ている 日足・週足・月足チャートを見て、
PPP状況や、MAの集中やクロスの状況を見て、
チャートを1日ずつめくりながら良さそうなエントリーポイントを見つけて、
その後9日間の損益結果を見たり、チャート結果を見たりしながら、
「つもり売買」をしながら、銘柄選択を練習していく、
ということを実現したいけれども、残念ながら、
既成ソフトでの実現は難しいので、作ってみた次第である。


0 件のコメント:

コメントを投稿

Translate