林則行先生の投資部から送られてきた動画メールの中で、
「空売りの失敗事例ケース」がとりあげられていたので、
未熟ながらも自己流の視点で、分析してみようと思う。
せっかくつくった、自作ツールが役に立つのか?
役に立たないとすれば、どこを改善すればよいのか?
という目的も、もちろんある。
その事例が、この空売りトレードのケースだった。
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取引内容:2025/4/21 伊藤忠(8001) 売建 ¥6,714
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これを疑似体験してみたいと思う。
まず、私のシグナルサマリーで、2025/4/21 時点の全体像を眺めてみる。
「売りシグナル」よりも「買いシグナル」が多く、新高値をつけている銘柄も多い。
上昇トレンドとはいえないが、小暴落から急激に戻っていた時の相場状況である。
この銘柄一覧の中から、「8001 伊藤忠商事」を選んで表示させてみる。
たしかに、50日移動平均法のシグナルが出ている。
しかも1回目ではなく、5回目なので、信憑性はある。
でも、この日の出来高が、過去20日の出来高平均に比べて少ないので、
ここが引っかかる。私だったら、この日は空売りをしない判断をすると思う。
でもとにかく、ここで売り注文を出したと仮定する。
すると、その後にどうなったか?
5営業日後に、8%の損切り執行されて、あっけなく終わる。
でも、
この5日間は、短期的ながらも、10日高値を更新し続けているので、
このまま損切りまで指をくわえて見ているのは、つらいと思う。
まず、仕掛けの段階から分析してみると、
前回の短期的な高値である 20日高値 7,248円までの距離は 512円(7.6%)であり、
この金額をリスクに晒して(つまり資本として)、
前回の短期的な安値である 20日安値 5,873円までの値幅 863円(14.7%)を最低限期待する、
というトレードを目論むのであれば、リスクリターン比はほぼ 1:2なので、ほぼ合格である。
翌日、売り注文が約定した日の、ザラ場が終わった後のチャートを見てみると、
前回の10日高値を上抜けて、50日移動平均線も上抜けて、
前回の20日高値 7,248円まで障害物がなく、力強く上昇していきそうな雰囲気に見える。
翌日(4月22日)のチャートは、こうなっている。
この日(4月22日)に「タラレバ玉帳」を参照したと仮定した場合、
まだこの日は、1行目しか表示されていないが、
空売りとは逆の「買いシグナル」がもういくつか出ていることを確認できる。
なので、もうこの日に「損切り」を決行してしまえば、早く撤退できる。
その日のうちに損切りを決めて、翌日の寄付で決済すると、このようになる。
8%よりは少なく抑えることができた。
ちなみに、もし損切りをせずに、再び下落へ転じることを祈って、
そのまま放置し続けていたら、どうなったかといえば、
今日(7/15)現在でも、大きな含み損を抱えたままで、苦しみが今でも続いている。
この後もさらに上昇する可能性だってあるので、
損切りせずに耐え忍ぶのは、やっぱり、絶対にやっちゃいけない方法なのだ と、
こうやって納得することができる。
でも今回の場合、空売りをした直後に、
明らかに短期上昇トレンドへ転換したのが明々白々なのだから、
ドテン(途転)買いすれば、損切りコストをプラスに変えることもできるが、
ごくたまに、往復ビンタ(損切りの連続)を喰らうことがあるので、
これはやめておいた方がよいのだろう。
参考までに、ドテン買いした場合の「タラレバ玉帳」を載せておこうと思う。
トレーリング・ストップを入れた場合の例だけれども、
これぞまさに、タラレバ のシミュレーションだ。
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